リチウム電池端子のトルクはどれくらいですか？

リチウム電池端子の締め付けトルクは、いくつかの要因によって異なります。一般的に、自動車用リチウム電池の場合、トルクは5～15N·mの範囲です。ただし、正確な値を知るには、電池メーカーが提供する仕様書を参照することが不可欠です。大型の産業用電池や太陽電池の場合、より高いトルク値が必要になることが多く、通常は10～25N·mの範囲です。

例えば、Victron Smart Lithium 200Ahバッテリーでは、端子ファスナーの締め付けトルクは9～11 ft/lbs（約12.2～14.9 N·m）と規定されています。一方、HuaweiのUPS2000-G-6KRTLL 48Vリチウムバッテリーモジュール（M6ネジ使用）の締め付けトルクは4.5～5.5 N·mです。

リチウム電池端子のトルクが合わないとどうなりますか？

・トルク不足：バッテリー端子の接続が緩んでいる場合、接触抵抗が増加します。電流が流れると、接触抵抗の増加により過度の熱が発生し、バッテリーが局所的に過熱し、熱暴走などの安全上の問題が発生する可能性があります。

・過度のトルク：バッテリー端子の金属構造が変形し、本来の密閉性能が損なわれ、バッテリー端子や接続部品が損傷する可能性があります。一部の密閉型リチウムバッテリーでは、内部の電解液が リチウム電池は液漏れしやすくなります。電解液は腐食性があり、液漏れすると周囲の電子部品に損傷を与える可能性があり、電池の性能と寿命にも悪影響を及ぼします。